珍重される世界のおもしろ切手をご紹介

意図的な珍妙切手がおもしろい

世界では、常識はずれの珍妙な切手が発行されています。その外形が珍妙なもの、その材質が珍妙なもの、その加工法が珍妙なものなど、その珍妙さは多種多様です。
外形の変わったものとしては、三角切手がありますが、これなどは珍しくなくなりました。台形や五角形や六角形、あるいは円形やハート型などもあり、図柄の輪郭に沿って切り抜く不定形もあります。材質の変わったものとしては、銀箔や金箔によるもの、木材の薄切りによるもの、プラスチックによるもの、布によるものなど、多種多様です。加工法としては、一般的な印刷ではなく、空押し(エンボス)の施されているものやホログラムの施されているもの、さらには刺繍の施されたものさえあります。ブータンには、この種の珍妙切手が多く存在します。発展途上国や小国は、目立とうとして珍妙切手の発行が多いように見受けられます。
これらは、一般的に言って、未使用状態のままでは稀少性はなく、実際に郵便に使われたエンタイア(封筒貼り消印付き)となることで稀少性が増します。

意図しないエラー切手がおもしろい

エラー切手の種類は様々で、その製造過程の失敗で発生します。製紙の段階、印刷における製版の段階および刷りの段階、目打ち加工の段階、以上に挙げた切手製造におけるどこかの段階で、エラーが発生します。製紙段階でのエラーは、あまり知られていませんし、重視されてもいません。
エラー切手として珍重されるのは、製版でのエラー、刷りでのエラー、目打ちでのエラーです。製版エラーは、初期の切手で多く見られます。例えば、日本の手彫切手の一つである桜切手に、「キ半銭」と呼ばれる製版エラーがあります。これは、「半」と製版すべき部分を「キ」となってしまったものです。シート構成の中の1枚だけが「キ半銭」なので稀少性があります。刷り段階での特徴的なエラーは、多色刷りにおける一色だけが天地逆に印刷されてしまうエラーです。これは、大量に印刷される中で1シートだけがこのエラーになる場合が多く、非常に稀少性があります。極端な目打ちズレなども、稀少性のある場合があります。ただし、戦時中の混乱期などは、エラーが多発しますので、エラーがそれほど稀少でないこともあります。